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レクリエイターズ ネイキッド

4 april

4月11日

4.1/巨大な人型兵器の操縦席。
セレジア「くそっ! 一体──」

慌ただしくコンソールを操作するこの巨大な人型兵器フォーゲルシュバリエのパイロット、セレジア。
セレジア「強いッ」

歯ぎしりをしながら機体の体勢を立て直すセレジア。
セレジア「あいつは一体何? カロン!! どこ!!」

颯太はその様子をモニター越しに見ている。背景は草原と部屋を繰り返す。


5/草原ではモニターだけが空間に切り取られた様に浮かび、部屋ではモニター機材が現出する。

草原の遥か彼方に浮く何者かの影。妙に厳ついダブルの軍用コートを着た少女が大きなサーベルを持って浮かんでいる。回りにもサテライトの様にサーベルが規則正しく並んでいる。それは遠目に、模様の様にも見える。


颯太、尻餅をついて後ずさる。

軍服の少女は恭(うやうや)しく一礼をするとフォーゲルシュバリエの撃つ魔法弾を扇風機の様に回転するサーベルの刃で弾く。
軍服の少女「セレジア殿、セレジア・ユピティリア殿。──そう、私の良き人は、貴女もお気に入りであった」
セレジア「くッ!」

セレジア、フォーゲルシュバリエの態勢を整え直し、再び跳躍する。

軍服の少女、薄く笑うと。
軍服の少女「君はまだ、余の力を正しく理解していない様だね」

フォーゲルシュバリエにサーベルを向ける軍服の少女。

手に持つサーベルの切っ先を振る軍服の少女。
軍服の少女「余の持つ『森羅万象(ホロプシコン)』の力を教えてさしあげよう──その身に刻んでいただければ、幸甚(こうじん)だ」

衝撃波のようなその一閃の刹那、世界がドット様の文様にばらけてバグが起きた様に散り散りになっていく。

その衝撃波の波がフォーゲルシュバリエを包むと、糸が解ける様に機体が解け消えていく。
セレジア「……なっ!!」


再び目の前に広がる光景が明滅。颯太は草原に。しかし、草原は歪(いびつ)に綻(ほころ)び、デジタルのような文字が浮かび、自分の部屋と重なる、まるで周波数の合わないテレビが電波を捕らえようとしているような二重移しのエフェクトが繰り返し起きる。

軍服の少女、歌う様に、呪言を唱える様に。


軍服の少女「『森羅万象』は万有の力。万物流転、真界転生の力。塵は緑に、緑は灰に。而(しこう)して再び、世界は此所(ここ)へと立ち戻る」
セレジア「訳の解らない事を……っ!!」

セレジア、消えた機体から振り落とされて地面へと落下するが、猫のような身のこなしで着地し、とんぼ返りに軍服の少女へと跳躍する。その手には腰から抜かれたソードリベリオンが光る。
セレジア「フォーゲルシュバリエを失ったくらいで、私は……ッ!」

セレジアは凄まじい勢いで矢の様に軍服の少女を目指し飛翔する。
セレジア「カロンを! 他のみんなを!! どこにやったァアアアア!!」

目を細める軍服の少女。
軍服の少女「消えたのは君の仲間ではない。君、のほうだ」

切っ先が振れる寸前、軍服の少女の袖がセレジアのソードリベリオンを捕らえる。

目を見張るセレジア。ソードリベリオンに触れて切断出来ないものはない筈だ、という驚愕の目付き。

すさまじい勢いで弾き飛ばされるセレジア。

それを見ている颯太と軍服の少女の目が合う。

「NOTHING IS PRICELESS THERE IS TRUTH IN FICTION…333333333333333333」

という文字列が一瞬浮かぶ。

はっ、とする暇もなく、颯太の見ている、その明滅する画面に向けてセレジアがぶっ飛んで来る。慌てて避ける颯太、その刹那モニターという窓をぶち破ってセレジアが部屋に「落下」した。

その衝撃で砕け散る本棚、落ちる本。重い衝撃音。息を呑む颯太。

セレジアはしたたかに身体を打ち付けて呻く。「ぐうううッ!!」
颯太「うわああああああああ!!!!!」

慌てて部屋の外に飛び出す颯太。思考が整理出来ない。

口元を押さえて、今起きた事を考える颯太。

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