週刊少年サンデー、サンデーGX、ゲッサンが協力する小学館の無料漫画サイト!

レクリエイターズ ネイキッド

4 april

4月15日

14/誰かが虚空に佇んでいる。

大きなマントに仰々しい飾り。白い髪に醒めた目付きの少女だ。

その回りには対戦車無反動砲が数門、中空に円を描いて飛んでいる。マントの少女が魔導書を携えて何ごとかを詠唱すると、誘導弾が軍服の少女に向けて火を噴く。

二人を割る様に弾道が飛び、公園の下に着弾して遊具を破壊する。

呆然と見つめる颯太。パトカーのサイレンが近づく。消防車もだ。周囲のマンションの多くの

窓に光が灯り、人影が覗いている。
軍服の少女「メテオラか」
軍服の少女「──やはり、余の邪魔立てをするつもりかな?」

メテオラ、何も言わずに対峙している。

メテオラに対し不思議な、嫌味の混じらない笑みを浮かべる軍服の少女。
軍服の少女「君の『造物主』は、まだ見つからぬか」

答えないメテオラ。無反動砲が軍服の少女の方へと向き、射出される。

それを袖ですげなく薙ぐ軍服の少女。

軍服の少女、ため息をついて。
軍服の少女「まあ、いい。君も余も現界したとは言え、力もなければ駒も足りない。争乱こそは我が望む所だが、頭数が揃わなければ交響曲も雑味が多い」
軍服の少女「荘厳な曲は弾き手が揃ってこそ。またご挨拶を、セレジア殿。穢れた世界に為り変わり歓待申し上げる」

ドラム式マシンガンを取りだし、それをヴァイオリンの様に構えるとサーベルを弦の様に使い、チェロの様な低音を奏でる軍服の少女。

荘厳なフレーズが大音響で響き渡ると、空に幾何学の模様が浮かぶ、そこに吸い込まれる様に消える。

セレジアを一瞥すると、興味なさげに飛び去ろうとするメテオラ。
セレジア「待って!」
セレジア「あなたも──『世界の外』から来たの?」
セレジア「彼女の言ってた事は、本当なの?」

メテオラ、僅かに頷くと飛び去る。
「待って!!」メテオラの飛んだ方向へ、飛び去るセレジア。

それを呆然と見送る颯太。颯太の回りにはいつの間にか警察車両と消防、非常線が張られ始めている。


15/ネットの画面、街の光景。

不審な事故へのニュース、不確かな噂。まとめサイトには「事故現場でコスプレ見たったwwwwwww」「二次元嫁が遂に現実へ」の文字が踊り「記事鵜呑みにするとかお前頭大丈夫か」「マジ●チ警報」などの煽りも並ぶ。

公共の報道、テレビ。「都内で爆発事故」「不審な人物」「自衛隊駐屯地で危険物盗難の疑い、今朝事情聴取へ」

スポーツ新聞の見出し。<エッ!? 人が空を飛んでいる?/UFOからの警告なのか>

それ以外は只の日常が続く。駅。行き交う人。変わる信号。歩く颯太。


16/颯太の自宅。

鍵を開ける颯太。机の上に母親のメモ。「今日は立川へ寄って帰ります 夕飯は外で」

ため息をつくと二階に上がり、自室のドアを開ける颯太。
二人「おかえり」

メテオラとセレジアが部屋の中にいる。鞄を取り落とす颯太。

毎日0時更新です