週刊少年サンデー、サンデーGX、ゲッサンが協力する小学館の無料漫画サイト!

レクリエイターズ ネイキッド

4 april

4月16日

17/颯太の部屋。

部屋の窓が割れて、部屋の中にガラスが飛び散っている。どうしたらいいか解らずに呆然と立ちすくんでいる颯太に向け、昨日とは打って変わった殊勝な表情で語りかけて来るセレジア。
セレジア「聞いて、私達は君に迷惑をかけるつもりはないの。でも、私達は足掛かりすらない」

メテオラが後を引継ぐ。
メテオラ「依る為の褥(しとね)が必要。私も弱っていた」


18/コンビニ。

冷蔵庫からコーラを取り出すメテオラ、菓子パンを取るセレジア、レジに置く。
メテオラ(以下、ナレーション風に。)「私はあなたの正気を、担保出来ない。正気と言うのはその時における社会的通念に照会されて閾値(いきち)の出る不確かなものだから。でも、その問題を限定付きで解消する事は出来る」
メテオラ「私達が現実に存在し、あなたの精神疾患から来る妄想でない事を証明する為には、第三者からの先入観なき観測がそれを裏付ける」
店員が手際良く品物をビニール袋に詰めていく。
店員「いらっしゃいませー、あったかい物と冷たい物は袋お分けしますかー」
メテオラ「スナックポテトのマヨめんたい味、ありませんか」
店員「うちでは扱ってなくて」
セレジア「えーとそこにある、なんだかわからないものも」
店員「からあげ塩味、はい、一つで」

颯太をつついてメテオラがぼそりと言う。
メテオラ「おかねを」

ああ、と呻いて渋い顔をする颯太。

コンビニから出て来る三人。「ありがとうございましたー」
セレジア「私達、ここの通貨を持ってないの」

メテオラ、にこりともせずに。
メテオラ「ありがとうごちそうさま。学生のあなたには少々痛い出費だったかも知れないが、証明の一助にするなら安いもの」

颯太に振り向き。
メテオラ「今の事象をまだ君が疑うのなら、次に疑うべきは店員の存在とコンビニの存在、または君自身の行動が君の認識から乖離し把握が不可能である可能性。それは独我論、存在論の領域に入る。もしくは君が、社会生活に復帰不能なほど重篤だという可能性しか残らないけれど、そこまで疑うならばもはや、医療機関へ相談する事が最善」

少し溜めて。
メテオラ「……私たち妄想に言われてもう、そうするべきかどうか」

戸惑う颯太。沈黙。
颯太「洒落……?」
メテオラ、相変わらずの素の顔で颯太をじっと見つめながら。
メテオラ「あなたの心を解きほぐすべく駄洒落を試みてみた。心晴れやかになった筈」
颯太「それはないです」
セレジア「いまのは、ひどいわ」

毎日0時更新です