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レクリエイターズ ネイキッド

4 april

4月29日

40/ジュースを持って戻ろうとする颯太。

そこで子供が指を指して騒いでいるのを目撃する。
子供「ねえみて! ママ! あれ、まみかだよ! マジカルスレイヤー・まみか! ねえ!」
母親「何言ってるの、さっき下でやってたでしょ」

そっちの方を見て颯太、手に持ったカップを落とす。

『マジカルスレイヤー・まみか』……いや、煌樹(きらめき)まみかだ。私服だが<変身前の格好>であり、ピンク色の髪の毛はどうしたって違和感を覚えるものだ。
子供A「まみか! ねえ! あれできる? マジカル・スプラッシュ・フレアー!」
子供B「やってみせて! 超やってみせて!」
子供C「光る奴! ぴかーッて! ぴーーーかーーーー!!」

まみか、にこやかにしながら苦笑い。

まとわりつく子供の頭をやんわり撫でながら、困り顔のまみか。
まみか「ああー、うん、また今度ね。あの、お姉ちゃん忙しいから。あーこらそんなに寄らないの。あうー、子供ってなんか熱いな。なんでだろ」
颯太「セレジアさん!!」

転がる様に二人のもとに駆け戻ってくる颯太。
松原「どうし……」
まみか「見つけた!!」

ぎょっとして振り返る三人。


41/仁王立ちの煌樹まみかが、腕組みをして立っている。「あなたね! えーと、なんだっけ、セ……セ……セレジュ……じょるじゅ……」
セレジア「ご挨拶ね。名前も覚えないで来るなんて」

まみか、うっと声を詰まらせる。
まみか「それはごめんなさい! けれど!」

指をびっと立ててセレジアに突きつけるまみか。
まみか「私、あなたを説得しに来たの!」
セレジア「何の事」
まみか「聞いたわ、『軍服の姫君』から。この世界は私達の世界を作ってる大元だって!  私たちの世界で困ってる人や苦しんでる人を、ここの人たちの力で救えるって!」

セレジア、ため息をつき。
セレジア「あいつから何を吹き込まれたのかは、なんとなく想像つくけれど。貴女が考えているほど、単純には済まないわ」
まみか「どうしてよ!」

呆れた様に、まみかを諭すセレジア。
セレジア「どうしてよの前に、まず礼儀でしょ。挨拶も自己紹介もなしにいきなり質問するような失礼な子に、話す事なんてなにもないわ」

まみか、ううと唸ると。
まみか「ご、ご免なさい、わたしはまみか、煌樹まみか。微笑みの力を奪うアクマリンを倒すために、『マジカルスレイヤー』に変身する力を貰ったの。えーと、その、力をくれたのは永遠の国の妖精ミリミリで」
セレジア「よく出来ました。最初にそれを言いなさい。で?」
まみか「えーと、あの、なんだっけ……そうだ!」

気を取り直して見栄を切るまみか。
まみか「貴女の世界だって、皆が戦い合ってるひどい世界なんでしょ。そんなの間違ってると思わないの? そんな世界を作る神様なんて、私は許せない!」
セレジア「そこまでは同意だけど。けど、神様だってその世界を、伊達や酔狂で作ってる訳でもない」

隣の松原を見やるセレジア。その目はやれやれ、という表情をうかべつつも同意を促している。

松原も見返す。
セレジア「そうよね?」
まみか「分からず屋!」

変身パーツを手に取ると、変身の為の呪文を唱える。

変身するまみか、喜ぶ子供。
子供「マジカルスレイヤー・まみかだ!」

まみか、セレジアをぐっと睨む。

周りの客が携帯を取り出して写真をとったり、異常な雰囲気を感じ遠巻きにし始める。
松原「おい!」
セレジア「すぐ片付けるわ。颯太君を連れて下で待ってて」

松原、颯太の肩を抱いて。
松原「出来れば大騒ぎにするな!!」
セレジア「あの子に言って」


42/激闘、サンシャインの展望台窓をぶち破り飛び出す二人。空中での攻防戦。

均衡から、じわじわと押されるセレジア。まみかの魔法力は思いのほか強大だ。

セレジアはフォーゲルシュバリエという機械に乗っていてこそ真価を発揮する『物語』になっている。その為、力の発露はまみかの方が遥かに上だ。
まみか「マジカル・スプラッシュ・フレアー!」

間隙を突いて必殺技が炸裂し、隕石の様に、スペイン階段の地面に叩き付けられるセレジア。まみか、ふわりと地面に降りる。血を出して咽(むせ)んでいるセレジアに気付き、はっとした表情を浮かべるまみか。
まみか「大丈夫!? あ……あの、痛かった?」

荒い息を吐きながら起き上がるセレジア。
セレジア「痛いに……決まってるでしょ……!」
まみか「おかしいな、ふ、普通、血なんて出ないのに」

セレジア「あなたの世界ではね。でも痛みに関しては、ここは私のいた世界に近いのよ……ッ」

申し訳ないと言う気持ちを隠し、敢えて強い態度を崩さない様に振る舞おうとするまみか。
まみか「で、でも、これで解ってもらえた? 解ったら──」
セレジア「殴り倒して許しを乞わせるって? 貴女の物語は、随分と心温まる物語だわね」
まみか「なっ……!」
セレジア「続けなさい。あなたの物語じゃ、今までそんな筋書きは無かったのかも知れないけど、ここじゃ違う。そして、これからは違う」
まみか「そんな事言わないで! そんな事をする為に」
セレジア「正義を力で成すのなら、綺麗な夢なんか見ないで最後まで力で押しなさい。覚悟を決めて」
まみか「い、意地張らないで! 私はただ」

助け起こそうとしたまみかの前に、ソードリベリオンを一閃させるセレジア。飛びずさるまみか、服の前が切れて薄く血が滲む。

ひ、と低い悲鳴を上げるまみか。
セレジア「あなたの物語はきっと、みんな物わかりが良かったのね。よく覚えておきなさい、力づくで正義を解くなら、絶対、相手は貴方の夢見がちなシナリオなんかに沿わない。納得なんか誰もしない」

今までまみかが対峙した事のない者の目付き。たじろぐまみか。

ソードリベリオンを振るセレジア。悲鳴を上げるまみか。
まみか「やめて! 傷を負わせるつもりなんてなかったの、そうまでして戦う事なんて、したくない!」
セレジア「甘えないで」

まみかにとっては不可解な動機で、尚も戦いを挑もうとするセレジアにどうしたらいいか解らず、再びマジカル・スプラッシュ・フレアーを打ち出そうとするまみか。
まみか「お願い! 大人しく話を聞いて! でないと──」

膝を付きながら刀を振りかぶるセレジア。本編では聞いた事もないような声で叫ぶまみか。
まみか「ま、マジカ、マジカル・スプラッシュ……フレアーッ !!!!!」

炸裂する衝撃波。

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