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レクリエイターズ ネイキッド

5 may

5月4日

53/伽藍の廃墟。大広間の中央、棺のような縁台の上に横たわっている軍服の少女。

軍服の少女は悪夢から目覚める。

目の前に広がる夜空。大銀河。その目に星の光が映る。
軍服の少女「セツナ」

呟く軍服の少女。頬を伝う涙。
軍服の少女「―─泣かないで、セツナ。私はこの世の終わるまで、必ず貴女の盟友だから」


54/明けてゆく朝。ネットカフェから出て来るメテオラ。

朝焼けの空が紫から橙へと明るく変わってゆく。

それを仰ぎ見る。


55/学校返りの颯太。

着信。松原から。

メールに「メテオラ帰宅。仕事場で」


56/松原仕事場マンション。

セレジア、松原、メテオラ、まりねが揃っている。
颯太「セレジアさん、もう身体は大丈夫なんですか?」
セレジア「ええ。そういう所は『変換』されてないみたい。助かったわ。あなた達の身体能力にあわせたら、二ヶ月は寝たきりよ。それより」

メテオラを見る。メテオラに注目が集まる。
メテオラ「心配をかけた、謝ります」
松原「いいよ、それより残念だったな……まさか亡くなってるなんて。まあ、三十超えるとな、ちらほらそう言う奴が出て来ても、おかしくないけどさ」
まりね「事故……だったそうです。バイクの単独事故で」

重い空気に包まれる室内。

メテオラ、少し考えてから、言葉を選ぶ様に口にする。
メテオラ「私は、……私は、もう一つ謝らなければならない事がある」

意を決した様に。
メテオラ「私は貴方達に、黙っていた事があった」
メテオラ「私は──決めあぐねていた。特にセレジア、あなたには謝らなければいけない。実は私もあなたと同じ。『造物主』に対し、私にも複雑な感情があった」

セレジア、神妙な顔つきで。
セレジア「私達はみんな、そうだと思うわ」
メテオラ「最初の夜に貴女が邂逅したあの『彼女』に、率先して私がリアクションを取らなかった理由はそこにある。彼女の行おうとしている事に確信が持てなかったのは勿論だけれど、それとは別の感情があったから」

聞き入っている四人。
メテオラ「私と私の世界を創造した者が、いかなる眼差しで世界を見ていたのか。私もその視点如何によって、この世界に対する姿勢を決めようと考えていた」
颯太「じゃあ……もしそのディレクターさん次第で、メテオラさんは」
メテオラ「いい加減でも性格の悪い人間でも私は構わない。しかし、自らの世界に真摯でない者が私の世界を創造したのなら……私は許せなかった。もしそのような人間が世界を創造していたのなら、私の世界は殺戮と仮初(かりそめ)の希望だけが彩る、書き割りの虚しい世界に堕(だ)してしまう。もしそうであれば、私はこの世界へ流れ着いた只の異邦人、漂流者として、最後の瞬間までこの世界が滅びる様(さま)を観測しようと考えていた」

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