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レクリエイターズ ネイキッド

5 may

5月8日

65/中乃鐘の回想。モニターに向いてワープロソフトをバチャバチャ叩いてる中乃鐘。

ワイドテレビの画面にブロックノイズ、数字列、謎の文字列。

「…WHAT HIDES IN YOUR MIND? WE HAVE ALREADY SEEN IT …YOU CAN LOSE EVERYTHING…NOTHING IS PRICELESS THERE IS TRUTH IN FICTION…333…333…333…333」
中乃鐘「で、あれ、変だな、と思ってたら」

近未来都市のビジュアルと中乃鐘の部屋がブレる様に交錯する。驚く中乃鐘。

画面か、現実か、その双方でギガスマキナの射出口前に立ちはだかる軍服の少女。薄く笑う。
中乃鐘「なんだあのキャラ? あんなの、追加したっけ?」

不審げに画面を見る中乃鐘。ギガスマキナの前でサーベルを振り仰ぐ軍服の少女。再び世界が歪み、ドットとバグの粒子となって世界が崩れ落ちる。それを部屋の中、近未来世界、両方の場所で見る中乃鐘。
中乃鐘「うわわわわわ!! なんだこれ!! なんだこれ!!」

再び部屋の中に戻るが、その瞬間ワイドテレビに吸い込まれるような素振りのギガスマキナを見て慌てる中乃鐘、
中乃鐘「やぁああばい!!」

ワイドテレビを窓から放り出す中乃鐘。放り出されて空を向いたワイドテレビがギガスマキナの胴体が無理やりこじ開けられ、そこから中空へと放り出されるギガスマキナ。

外、しとしとと雨が降りそぼる、呆然と見ている中乃鐘、

隣の草野球場に落下して地響きを立てる巨大なメカ。そのハッチが開いて、呆然とした顔の鹿屋が出て来る。


66/中乃鐘「で、慌てて彼を呼びにいったって訳です」


松原「よく警察を呼ばなかったな」

中乃鐘、半泣きになりながら。
中乃鐘「そんな事すら考えてる余裕なんかなかったんですよ! いいですか松原さん、考えてみて下さいよ、あれが暴れるなり人目につくなりして、クレーム受けるのは僕らの会社じゃないですか!!」
松原「ああー……そりゃあ、リアルな理由だ」
メテオラ「貴方の方は?」

そういって鹿屋に向き合う。

鹿屋、げっそりとした顔で。
鹿屋「電磁寄生体(アイオーン)と戦う為に、アラートの最中だったんです。そしたら急にあの、変な女の子が出て来て……そこから先は、良く解りません」

必死な顔つきで。
鹿屋「あのすいません、僕は、どうしたらいいんですか」
セレジア「ちょっと待って。貴方はここに飛ばされてから、もう一度彼女に会った?」
鹿屋「いや……この太った人に」
中乃鐘「太ったは余計だろ!」

中乃鐘が迅速に突っ込む。
鹿屋「えーと、この中乃鐘さんに連れて来てもらってからは、会ってません」
メテオラ「でも彼女が目的を果たす為には、策動に乗ってくれる手駒が必要」
セレジア「となると、あのマジカルなんとかって子とかも」
松原「誰だか解らん、おっさんも」
メテオラ「向こうについた者は皆、ここに来る可能性がある。彼女は私達がここに来る事も、想定の範囲内で考えている筈」

不安そうにする中乃鐘。
中乃鐘「なんですか、この上、まだなにかあるんですか」
松原「あるなんてもんじゃない。世界存亡の危機らしい」

中乃鐘、苦笑しながら手を振って。
中乃鐘「松原さん、まーたそんな大袈裟な、そんなベタな設定──」
松原「そんな事を飯の種にして来たツケが、とうとう回って来たのかも知んねーぞ」

話を横で聞いていた鹿屋、話に割って入る。
鹿屋「あ、あいつは、何者なんですか!?」
セレジア「私達がこの世界に来る原因を作った女よ。で、全部の世界──この世界だけじゃない、この世界が生み出した総ての世界を壊そうとしてる。メテオラは、彼女の目論みに反抗する人間を駆逐する可能性があるって言ってるの」


67/鹿屋、こらえ切れずに立ち上がる。状況があまりにも早く激変したため、許容量が一杯になってテンパッて激昂している。


鹿屋「なんだよそれ、いい加減にしてくれよ!!」
鹿屋「貴方達が何を言ってるのか、僕にはさっぱりだ! 今までだって、僕は……酷い戦いを強いられて来たんじゃないですか! 良く解らないまま、またここでも自分の命を捧げなきゃいけないなんて、もううんざりだ!」
中乃鐘「ああ、始まった」
松原「キャラ設定通りなんだな、やっぱ」
中乃鐘「逆ギレして話が転がる方が面白そうだと思ったんですけど、まさか本人と絡む事になろうとは……」
鹿屋「もういいです、そんな訳の解んない話は!!」

更に激昂して。
鹿屋「この世界が滅ぼうがどうしようが、僕にはもう関係ない! いいですか、何言われてももう僕はあれに乗りませんよ。納得するまで、僕は好きにやらせて貰います! それとご飯ありがとうございました、次はコンビニでないご飯を希望します!!」

肩を怒らせて隣の部屋に入って行こうとする鹿屋。
セレジア「お願い、もう少し話を聞いて」
メテオラ「既に貴方が制御出来る状況は過ぎている、話を聞いて欲しい」

鹿屋、小柄な身体で手を振り回して。
鹿屋「こんな訳の解んないのは沢山なんだよ!! 今までだってずっと我慢して来たんだ、だいたいユイナちゃんとデートした事もないんだぞ!!」
松原「ユイナちゃんって」
中乃鐘「ヒロインです」

つい本音が漏れる鹿屋。

セレジア、嬉しそうな顔で。
セレジア「あらあら。じゃあね、そのユイナちゃんじゃないけどさ、言う事聞いてくれたら、お姉さんがデートしてあげよっか」

ジト目でセレジアを見つめる鹿屋。
鹿屋「年下が好きなんだ、僕」

ぴしゃりと襖を閉めて。

セレジア、屈辱と怒りで顔が真っ赤。
セレジア「ねえちょっと! なに! 聞いた今の!! あの子ひどくない!? かわいくない!!」

中乃鐘、溜め息をつく。
中乃鐘「構成やってる僕が言うのもなんだけど、僕が思ってる以上に厄介さんだったなあ」

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