週刊少年サンデー、サンデーGX、ゲッサンが協力する小学館の無料漫画サイト!

レクリエイターズ ネイキッド

5 may

5月18日

94/真鍳「だってさー」

目を細めて。べらべらと饒舌に喋りだす真鍳。
真鍳「初めて会った相手をそうやって決めつけてだよ? 人格丸無視ってことじゃん。それってアナタの言う通り、ひとをひとだと、思ってない、ってコトだよね?」
真鍳「それにさー、そんな槍持ってて、何すんの? 飾りじゃないよねそれはさあ。まさかまさか、それで人を貫くつもりかな? つもりかなー?」
アリステリア「貴様の様に、趣味で人を──」
真鍳「趣味? まあいいや趣味でも。でも、趣味だろーが正義だろーが、ひとごろしはひとごろしだよね?」

口元が赤く裂けるようにほころびる真鍳。心底楽しそうにしゃべり続ける。
真鍳「で、騎士さん的にはどっちが悪いのかな? ひとごろしをする事? それとも、理由が駄目な事?」
アリステリア「悪を成さんとする者を倒すのは、正義だ!」
真鍳「じゃ後者だねえ。次行こっか。んで、あなたの正義、公正な物差しってどこにあんの? まっさかまさか、アナタが好みで決めてるのかな? 好みなら、趣味とどう違うのお? ねえねえ。趣味で人殺してんのと、なあーんにも差がないと思うけど。ふしぎふしぎ」
にやにやしながら。

怒り心頭のアリステリアが吠える。
アリステリア「貴様、詭弁を弄して私を愚弄するかッ!!


槍を振りかぶる。

真鍳、突然無表情になって。無機質な低い声でぼそりと喋る。
真鍳「頭の悪さを、わたしのせいにしないでよね」


95/氷の様な無機質な顔から、また普段の朗らかな笑い顔に戻る。

それを見て、異様なものを見たかの様に戦慄するまみか。
真鍳「ま、戦ってあげてもいいけど。でもあなた──私には勝てない、よ?」

人差し指をアリステリアに向けると、くるくると回しながら笑う真鍳。その小馬鹿にした様子を見てさらに怒りに火のつくアリステリア。
アリステリア「ほざけ! 私の聖槍とこの左腕、ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンの篭手に、貴様如きが抗えるとでも思うかッ!」

にいい、と笑う真鍳。
真鍳「へえー。そんなもんで私を貫ける? へえへえ、おもしろい。世の中何が起こるのか、けっこうわからないもんだったりするよ? 例えばあなたの槍、私の代わりにあなたの身体を貫いちゃうかも。おもしろいよねえええ? そんなの、ねえ、吃驚しないかな?」

お辞儀をするように身を屈め、狐の様な笑みで挑発的に、ぽんぽんと胸を叩く真鍳。

馬を駆り、猛然と突っ込むアリステリア。
アリステリア「出任せを吐きながら死ぬか、この道化師め!」

笑いが大きくなる真鍳。口から押さえ切れないカカッ、という笑いが漏れる。
真鍳「──嘘の嘘、それはくるりと裏返る」
まみか、叫ぶ。「駄目!」

毎日0時更新です