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レクリエイターズ ネイキッド

5 may

5月21日

98/まだ戦いあう二人。セレジアの方が劣勢。
セレジア「しんどいわ……ねっ!」

真鍳、手を叩きぴょんぴょんと飛び跳ねてはしゃぐ。
真鍳「おおう、かっこいいー。凄いな凄いな映画みたい、こんな見せ物、滅多にない!」
篭手の力で吹き飛ばされるセレジア。したたかに体を打ち付け、なんとか起き上がる。足は震えて、苦悶の呻きが食いしばった歯の隙間から漏れだす。
アリステリア「口程にもない。私は私の世界を愛する、全ての者達の希望を背負っている。貴様とは──」
アリステリア「覚悟が違うッ!」

振り下ろされる槍の前に飛び出すまみか、魔法を使う。

光と共に弾かれるアリステリア。

とうとう、まみかが戦いの行く末に耐え切れず、震えながらセレジアの前に飛び出したのだ。
アリステリア「まみか! 何を!」
まみか「アリスちゃん……もうやめよう!」

セレジアに振り返り。
まみか「あの人は──『軍服の姫君』は──貴女達を……世界の変革を阻止する者、って呼んでる。それが本当だとしても、本当に相容れなかったとしても……もう、お互いに触れなければいいだけの話。それでも傷付け合うなら……私は相手が誰であれ、マジカル・スプラッシュ・フレアーを使う」

アリステリアを見やるまみか。
まみか「ここに飛ばされた私が、この世界で最初に出会ったお友達の……頼もしくて優しくて、大好きなアリスちゃんでも。だから──そんな事、させないで。おねがい」真剣な眼差しで。

中空に浮かぶ影が呟く。
メテオラ「あなた達が彼女の策動に乗っている以上、そういう訳にはいかない」


99/ハッと仰ぐまみか。メテオラが空中に浮かんでいる。
メテオラ「貴女達は、致命的な思い違いをしている。齟齬の埋まらない限り、私達は貴女方を留めるべく行動せざるを得ない」
アリステリア「『万理の探求者』とは貴様だな」アリステリアが槍を構え直す。
メテオラ「彼女の言う通り、私たちに戦い合う理由はない。しかし『軍服の彼女』は、それをこそ望んでいる。騎士殿、彼女の策動に乗るべきではない。彼女が言う程、世界は簡単に変革を許さない」
アリステリア「虚妄を弄して誑(たぶら)かさんとするか。口出し無用ぞ!!


まみか「待ってよアリスちゃん、その子の話を──」

懇願するまみかの前に、アリステリアが槍を突き出す。決して怒ってはいないが、諌める様な口調で。
アリステリア「まみか。其処許は純粋過ぎる。水の清ければ清い程、毒気は沁みて広がるものだ」

アリステリア、メテオラを睨みつけ。
アリステリア「貴様、世界は変革出来ぬと云う。だが現に、我が世を生み出した神どもがここに存在しているではないか。神がいて奇跡が揃い、創造が出来ぬ筈などない、道理に合わぬ!」

真鍳、にいと笑って。「だよねだよね、そーゆーことだよ、ねええええー」

セレジアがソードリベリオンを構えて、飛びかかる構えを見せる。

その前に飛び出すメテオラ。
メテオラ「話をさせて欲しい、セレジア」

同じ様にアリステリアの前に進み出て、止めに入ろうとするまみか。
まみか「お願いアリスちゃん!」

その様子を見ていた中年男、ため息をつく。
中年男「やれやれ。お嬢ちゃんの事は嫌いじゃないが、それでは色々困るんだ」


100/両者の間に炸裂音、拳銃が撃ち込まれると同時にその地面がクレーターの様にへこむ。
セレジア「メテオラ!」

メテオラを庇い、間一髪で飛び下がるセレジア。

轟々たる煙の中から、両手にごつい拳銃を持った男が現れる。
中年男「お初にお目に掛かる、諸君」
中年男「私の名はブリッツ・トーカー。君たちと同じ『被造物』だ。そして、君たちに邪魔されたくない側の一派と考えてもらって構わん。つまり、彼女の同志だな」
ブリッツ「死合いに多数で望むのは、あまり趣味のいいものではないが──世界を掻き回すには、そのお嬢ちゃんはうってつけの人材、そうだろう? アリステリア」
アリステリア「私はその下衆と組む気はない」

ブリッツ、苦笑して。
ブリッツ「アリステリア。君はまず自らの矜持を優先するが」
ブリッツ「優先したいのなら、君はチームに向かない。一人で世界を救済する事だな。まあ、出来るとも思えんが」

いななく馬の上から苦々しげに睨みつけるアリステリア。

新手の男を睨みつけるメテオラ、セレジア。
メテオラ「避難は半径五百メートル、この河川敷から戦場を動かし人々に認知されれば、その分だけ『綻び』は広がる。影響がどの程度か解らない以上、この距離は守るべき」
セレジア「あんなに手数がいるなんて。形勢不利ね」
メテオラ「私は攻撃呪文に長けていない。受けるだけならなんとか、というところ」
セレジア「菊地原さんは?」
メテオラ「援軍は最後の手段」
セレジア「こんな時に、鹿屋は!」


101/女子中学生をナンパしてる鹿屋。
鹿屋「僕ね、ロボット乗ってんだー。こんなでかいの」
女の子「アハハハハ、まーじでー? おっかしー」
鹿屋「マジマジ。今度乗っけてあげるよー」


102/拳銃を再び発砲するブリッツ。鋭い銃撃を躱しながら会話をするメテオラ、セレジア。
セレジア「フォーゲルシュバリエがあれば、あんな奴ら!!


アリステリアの薙ぐ衝撃波を結界で避けるメテオラ。
メテオラ「確かに。貴女単体では、片手落ちだ」

ステッキを構えながら、魔法を発動させるべきかどうかを考え逡巡を続けるまみか。

真鍳は楽しそうに、足をぱたぱたと振りながら土手で観客を気取っている。

アリステリアがセレジアとメテオラに吶喊(とっかん)する。それを受けようとするセレジアにブリッツが銃弾を撃ち込む。素早く指で陣を組み魔法陣を張って、弾丸を弾くメテオラ。
セレジア「武器は? あの時みたいに!」
メテオラ「キクチハラと約束した、彼女の許可無しには使えない!」
セレジア「私が押さえる、連絡して!」

撃ち合いと剣戟。

メテオラが菊地原に連絡するため携帯に気を取られた瞬間、ブリッツの重力弾に弾かれる。血を吐いてすっ飛び、河川敷に弾き飛ばされるメテオラ。

止めを撃とうとするブリッツに向けてまみか、ステッキの魔法で銃撃を阻止する。

わざと困った顔をして手を広げるブリッツ。
ブリッツ「おやおや、狙うなら、あっちだ」

肩で息をつきながら元の物語では見せた事のないような、困惑疲労した表情のまみか。
まみか「やめて、ブリッツさん!」
まみか「こんなの違う、なんでそこまでしなきゃいけないの!!


ブリッツ「ここで容赦をしても、また彼等は挑んで来るからさ。目的が対立しているのだからね」

銃を構え直すブリッツ。照準はセレジアを狙っている。



103/その手首を弾く何か。横薙ぎに衝撃波。

銃を飛ばされたブリッツ、その方向を見る。
弥勒寺「面白そうな事やってんじゃん」

木刀を肩でとんとんと叩く男。弥勒寺だ。

土手で観戦していた真鍳、ぴょんと立ち上がって。
真鍳「あれあれ、また新しいのが」
弥勒寺「やっと会えたなァ。おっさんよう、こないだは中途半端な所で切り上げちまって、悪かったな」

微動だにしないブリッツを睨む。
弥勒寺「俺ァ、借りをそのまんまにしておくのが、何より嫌いな性分でねェ。そういうのはムカムカしちまって、色んなものが手に付かなくなっちまうんだ。混ぜてくれよ、なあ!」

狼の様に笑って戦闘態勢に入る弥勒寺。
弥勒寺「板額(はんがく)ッ!!


板額と呼ばれた、亡霊の様な甲冑武者が飛び出す。

アリステリアがブリッツの前に飛び出し、その太刀を交わす。
弥勒寺「ぼやぼやすんなよ? てめえらの相手は板額、プラス、この俺だ」
――板額の連打をくらって後じさるアリステリア。足下の敷石が反動に耐え切れずに捲れ上がり、足が沈む。助けに入ろうとしたブリッツの拳銃を、横薙ぎに捕らえる弥勒寺の木刀。

まみか、アリステリアの助けに入ろうと割り込む。弥勒寺の木刀をステッキで捕らえる。まみかも反撃、木刀と弾き合うステッキ。飛びずさる弥勒寺に向けてまみかが杖を振る。
まみか「シャイニング・シャワー!!


爆発を辛うじて避ける弥勒寺。
アリステリア「まみかっ!」
まみか「アリスちゃん、逃げて! この人は、強い!!

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