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レクリエイターズ ネイキッド

6 june

6月13日

134/颯太はやがて、臆する様につっかえながら、しかし覚悟を決めた様に少しずつ話し始める。

颯太「あの……僕、ここ最近……その……色々あって……何から言えばいいのか、解らないけど」

視線が自然に落ちる。
颯太「メテオラさんは……その……」
メテオラ「……」

はっとして、あわてて会話を断ち切ろうとする颯太。
颯太「あ……いや、やっぱり──」

メテオラは静かに、しかし力強く言う。
メテオラ「私は貴方の友人。大丈夫、続けて欲しい」

すこしづつ迸る感情。俯きメテオラの顔を見ないまま、JRのホームを見るともなく見つめながら颯太は一人ごちる。
颯太「例えば……ある人がいて。その人はその子と、友達だと思ってて。その子はすごく才能があって……やればやるほど……悔しいとか……なんだか不公平だとか……そんな事を感じて。なんだか、段々気持ちが変わっていって。その人に冷たく当たって。本当はそんなつもりなかったのに、僕は……」

そこで言葉を切り、目を逸らす颯太。
颯太「……その人は結局、どうすれば良かったんだろう、って……」

思案する様に目を閉じるメテオラ。慎重に言葉を選んでいるかの様だ。

やがて目を颯太に向けて語りだすメテオラ。
メテオラ「許されたいのですか、その人は」

颯太、幽かに頷く。
颯太「……」
メテオラ「許されたいのなら、採るべき路は一つ。その方を超える努力をし、そしてその方の力になる事です」

颯太、耐える様に俯く。颯太は迷う。
メテオラ「妬みも僻みも、その感情そのものは否定せず、真摯に取り組む為の足掛かりとして適切に使えばいい。しかし目を背けてしまうと──」
メテオラ「それは澱となり、澱は積もる。どこかに滲み出て心を穢し、相手を穢す。そうして悪循環が始まる」

眉根に皺を寄せて、眼を瞑る颯太。
メテオラ「これで質問への回答となっているのなら私は嬉しい。どうでしょう、ソウタ殿」

ちょうどその時、携帯の着信音が入る。

中乃鐘からだ。
中乃鐘「メテオラさんですか、僕です中乃鐘です。セレジアさん達が駅に来たみたいでして……そこの近所まで来てると思うんで、迎えに行けないですか? 僕まだレジに並んでるんで、すんません」

メテオラ、電話を切ると。
メテオラ「セレジアも着いた様。出迎えるので、少し待っていて欲しい」

空中回廊から駅舎の方へと向かうメテオラ。

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