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レクリエイターズ ネイキッド

6 june

6月16日

137/たじろぐ颯太。まみかが死んだと言う事実を受け止められない。

颯太「嘘だ、だって僕は……彼女と……まみかちゃんと会って……アルタイルの事を伝えたんだ、彼女は世界を憎んでるって──彼女は」

そこまで言ってから、電撃の様に颯太が気付く。
颯太「まみかちゃんは……あの子は、アルタイルに殺されたんだ」

真鍳、顔がぱあーっと明るくなって。
真鍳「そっかあ、ビーーンゴ!」

心底嬉しそうな顔で。
真鍳「キミが引き金だったんだね! そーかああああ!」

ショックを受ける颯太。膝から落ちそうになる。
真鍳「おめでとうキミの撃墜マーク、二つに増えたじゃん!」

にっこりと笑う真鍳。

膝から落ちる颯太。
颯太「そんな……そんな事……」

膝をつく颯太、その前にある歩道の手摺に腰掛け直す真鍳。項垂れる颯太の頭を、足で挟み込んで笑う。
真鍳「おりょー? ショックなのかな? 自覚してないで人を殺す事が? 大丈夫だいじょぶ、落ち込まなくていいよ! 皆けっこう、普通にやってるって!」

憔悴した顔の颯太。そこにへたり込んでしまい、目の焦点が合わない。
真鍳「過ぎた事は後悔しない! 常に前向き、ポジティブシンキングで行こうよ、ねえソウタくん?」

小首をかしげながらにやにやと笑う。口では慰めながら、明らかに颯太のクリティカルな所をえぐる事に喜びを覚えている表情だ。
真鍳、颯太の頭を掴んで顔を向けさせる。目に涙を溜めている颯太。
真鍳「で、話を戻そうか。マガネちゃん、ついついテンション上がると話が横に逸れがちでさあー。いけない、いっけない!」

再び笑顔になると、頭をわざとらしくこつんと叩いて「てへっ☆」の顔をするマガネ。

颯太の憔悴しきった、涙まみれの顔とは対照的だ。まるで頓着する事なく、真鍳は話し続ける。
真鍳「まあその、キミがそれだけセレジアちゃんに伝えてくれれば、あとは私にバトンタッチ。したらセレジアちゃんもまた、ぼんくらナイトと同じ様に、きちんと説得出来ると思うのですよマガネちゃんは。という訳で、ヨロシクしくよろ?」

震える声で颯太、真鍳の禍々しい弁舌にほぼ屈服しかけている。そこから振り絞る様に。
颯太「……なんで……」
颯太「なんで、そんな事出来るの……君は……?」
真鍳「なんで?」

きょとんとした顔で颯太を見たあと。
真鍳「だって、おもしろいじゃん?」

顔を輝かせながら、細い目をますます愉悦に輝かせて。
真鍳「仕掛け通りに人が転がるの見んの、超面白じゃん?」

余りの倫理観の欠如に絶望する颯太。人間と外見が同じなだけで、彼女の中には暗黒の闇しか詰まっていない、まさしく創作の中の邪悪な妖怪だという事を、颯太はようやく理解する。
真鍳「マガネちゃんはね、恨みとか憎しみとか、そういうネガティブな感情、ぜーんぜんないのだね? そういうヨコシマな気持ちでマガネちゃんは遊んだりなんかしないのです! なんてゆうか、そのう、ハートが高尚に出来てるからさ!」

ばーん、と胸を叩く真鍳。

颯太の正面でにこにこしながら語りかける真鍳。心底嬉しそうだ。
颯太「安心してソウタくん。ちゃーんとアルミホイルだっけか? あっ違うアルタイルか、あっちにもきちんと地雷仕掛けて、ぼかーんと行く様にしてあげるから! ほら、世界の平和も守れるし私は面白い! 一石二鳥で万事快調! んねー!」

一人楽しそうな真鍳を、絶望の顔でぼんやり見つめる颯太。

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