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レクリエイターズ ネイキッド

6 june

6月19日

140/真鍳の目が忙しくぐるぐると動く。何かを追っている目付きではなく、思考をしている時にやる、上方を探る様な視点の動かし方だ。

ぶん、と木刀を揮(ふる)う弥勒寺。

舌をせわしなく左右に振って唇を舐め、戦闘準備に入る真鍳。
真鍳「それが不良少年の武器なんだね、へえ、面白い! さて、どんな攻撃をしてくるのかなあ? 見たところ普通の木刀だけど、それってどっかの温泉土産?」
弥勒寺「なんでいちいち教えなきゃいけねーんだよ、てめえに」
真鍳「それっくらいは教えてくれても良さげだと思うんだけどもな? だいたい、フェアじゃないじゃんか? キミってオンナノコいじめる様な、そんなキャラなのう?」
弥勒寺「喧嘩にフェアもクソもねえ」

弥勒寺の攻撃。衝撃波を慌てて避ける真鍳、しかし焦りの表情はない。
真鍳「おおう、すっごい威力! ……でもま、ちょろいかな?」

伺う様に弥勒寺をねめつける真鍳。
真鍳「これっくらいならマガネちゃんなら平気の平左? どうだろーかね、不良少年?」
弥勒寺「教えてやるよ、こいつを食らって平気だった奴ァいねえ!」

に、と笑う真鍳。
真鍳「──嘘の嘘」

衝撃波が真鍳を捕らえる。地割れを起こす駐車場。しかしその衝撃波をまともに受けて、弾き返す真鍳。髪の毛がふわりと揺れる。
真鍳「──それはくるりと裏返る。ようし、もう恐くないや。うっふっふふふふふ」

目を見張る颯太。眉を顰める弥勒寺。
弥勒寺「てめえ、何をやった」

真鍳、吹き出して笑う。
真鍳「うっひゃっひゃっひゃ! そうそう、それそれ! そーいう、猫がひき逃げ食らったみたいなアホな顔! そーゆうのが見たかったのだね、マガネちゃんは! あはははははは!」

ふと笑いを止めて。
真鍳「見た目通りの、おばかさん」
颯太「気をつけて下さい弥勒寺さん! 彼女の能力は──」

メテオラが後を引継ぐ。普段のあまり表情を動かさない顔が、心なしか引きつっている。
メテオラ「──術を掛ける相手に問いかけを否定させる事で、因果を逆転させる。そういう異能力」という声。

弥勒寺、木刀を構え直して。
弥勒寺「そういう事かよ」

もう一度木刀を振る弥勒寺。

余裕の笑みで、腕組みをする真鍳。指をくい、くいと出して。
真鍳「か、もぉーん?」

弥勒寺の木刀が空を切り、凄まじい衝撃波を送り出す。が、真鍳は何も感じないと言った態(てい)で再び、三たびと衝撃波を弾いてしまう。

メテオラ、呻く。
メテオラ「一度ねじ曲げた法則は、……固着させてしまうのか、あの能力は」
颯太「固着するって、まさか」
メテオラ「マガネに対して黒那岐丸での攻撃は、二度と通じない。恐らくマガネが死ぬまで」
弥勒寺「くそがッ!」

真鍳、メテオラに振り向き困った様な顔をする。
真鍳「やーだなあ、そういうネタバらしって。手品だってさあ、ネタをばらして悦に入ってる奴とか見ると、なんていうか興を削がれるじゃん? そういうの。萎えー」

笑いが消えて、また虚無の無表情が真鍳の顔に宿る。低い声で。
真鍳「嫌いなんだよね」
弥勒寺「板額ッッ!!


叫ぶと同時にゆらりと浮かび上がる、板額。

そのまま飛び出す様に真鍳を襲う。
真鍳「おっとっとっと! そんなのがいるの? 先に言って欲しいなあ!」

避けて逃げる。

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