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レクリエイターズ ネイキッド

6 june

6月20日

140.1/真鍳、依然として攻撃をひらひらと避け続けている。走って逃げながら。

真鍳、唇を舐めると饒舌に挑発を始める。
真鍳「おやおやーん? 木刀が通じなくなったら、こんどはそんな文楽人形? あっはっは、私を倒すのに、えらくカビ臭いおもちゃを持ち出すなんて、焦りが見えるねえ? 手品はそれで仕舞かな?」

弥勒寺、険しく顔が歪む。
弥勒寺「てめえ、本当にイラつく女だな……べらべらと、口だきゃあ回りやがる」
真鍳「それはマガネちゃんにとっては、褒め言葉だよう不良少年!?


ち、ち、ち、と指を振る真鍳。
真鍳「まああ、おにゃのこに口喧嘩で負けておいて、腕っ節とか格好わるいのは解るけど」

自販機をなぎ倒し、入り口のガラス戸を叩き割る板額。けたたましく防犯ベルが鳴り始める。駐車場の街灯を盾にして、板額の横薙ぎを防ぐ真鍳、その時、板額の仮面の下に隠れた顔を、ぬるうと首を延ばして覗き見る。
真鍳「ふうん、なるほど」

一人得心した様ににんまりと笑う真鍳。

弥勒寺、ぶんと木刀を一振りして。
弥勒寺「てめえは河川敷で、きっちり片付けておくべきだった」
真鍳「おりょりょ、恐いなあ。私は別に、キミに嫌われる理由もないけれど? なにかな不良少年、急に正義に目覚めたのかな?」
弥勒寺「別に。てめえが何をしようが、俺には関係ねえ。好きな様に遊んでりゃいい。だがな」
弥勒寺「俺の遊び場に、てめえみてえな胸くそ悪い奴がいんのが、どうにも座りが悪いんだよ。靴ん中の小石みてえに引っかかんだ」

真鍳、くつくつと笑って。
真鍳「不良少年、キミ、見かけと違って神経細いねえ。そんなつまんない事気にするなんて、器が知れちゃわない?」
弥勒寺「ほざけよッ!」

再び板額が真鍳を襲う。真鍳、駐車場内にある色々なものを盾にして逃げるが、どこかに余裕がある。
ふわりと避けながら。
真鍳「さてさて、ところでその文楽人形さ、中身は何だろね?」

伺う様に表情を見る。
真鍳「なんとなく──女みたいな気配がするよ。なんで板額なんて名前、付けたのかなあ?そりゃあ勿論」
真鍳「キミは中身を、知ってるからだよねえ、うっふっふ?」
真鍳「いつでもどこでも女の子同伴なんて、なんというリア充ぶりかね、嫉妬しちゃうよう!」

眉を顰めて真鍳を見やる弥勒寺。

その雰囲気の変化を掴んだ真鍳、好機と見なす。

怒りがじわり、と滲む弥勒寺。
弥勒寺「俺と板額は、そんな関係じゃねえ──こいつは呪いだ」

猛攻を打ち出す板額、それを軽業師の様に避け続ける真鍳。
真鍳「呪いだって! おおーう恐い恐い、穏やかじゃないねえ。はてさて、どんな種類の呪いなのかなあ?」
弥勒寺「てめえにゃ関係ねえ!」

再び刀が振られる。アスファルトをえぐる板額の攻撃。
真鍳「成る程。そっこらへんは『原作』読めって話だねえ? うんうん。でも随分と便利な呪いだねえ。そういう類いの呪いはさ、引き剥がせるって、キミ知ってた? 私もそうゆう『物語』から来たからね、よく解るんだ?」

笑いもしないで弥勒寺は答える。
弥勒寺「てめえは本当に出任せ三昧だな。引き剥がせるなら剝がしてみせな」
真鍳「擦った」ニヤリと笑うと。
真鍳「ま、やってみせてもいいんだけどもほら、色々手順が必要でさ。どんなおまじないでもそういう儀式は必要でしょ? 例えば、ほら、霊柩車にあって親指を隠すとか、ハートを手に書いてバンソーコーで隠すとかさ?」
弥勒寺「笑うぜ、んなガキみてえな事でなんとか出来るんなら……誰も苦労しねえ!」

振り翳す木刀。

目を細め、笑いが漏れる真鍳。
真鍳「あっは」

真鍳が<解錠>した事にメテオラが気付く。
メテオラ「まさか」
真鍳「ふうん、じゃあ次。どうしようかね。私はこう見えてもお化け怪物、なんていうか相性いいしだねえ、元の『物語』もまあ、そういう作品なのだしね。でね、私は考えるのだけど、もしも、もしもだよう? 私がそれを引き剥がせたら──」
真鍳「板額ちゃん、私に、ちょうだいよ。どーせ、キミじゃ使いこなせないし」

小馬鹿にした目付きで嗤う真鍳。

額に険しい皺が、一段と深くなる弥勒寺。
弥勒寺「……ンだと?」

メテオラ、その言葉の意味に気付いて弥勒寺に警告を叫ぶ。
メテオラ「駄目、弥勒寺、彼女は<解錠>を終えている!」

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