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7 july

7月7日

7月7日

   

157/高良田「どこなんだよ、ここは」

床を手探りしながら脱出出来ないかどうかを探す高良田。

伽藍の廃墟は世界の狭間に構成されている為、脱出は困難だ。

ため息をついて机の前に戻る。崩れたレンガ造りの、戦前の工場の様な室内だが、事務机がぽつんと置いてある。原稿用紙、トレス台、ライト、ペンやインクの置かれたプラスチックのトレー。そこだけ変に日常的な光景だ。

トレス台の灯りをつける高良田。
高良田「電気は付くんだよな、ここ」

椅子に座って机に足を載っける高良田。暫く鼻にペンを挟んで眉根に皺を寄せる。そのうち癇癪を起こして怒鳴り散らす。
高良田「何がなんだか、訳わかんねえよ! こんなとこで書けるか! あほか!」

ひとしきり喚いた後、突然はっと思いついた様な顔をして。
高良田「......あ、次回の展開、こうすればいいのか。メモしておこう、どうせ他にやる事もねえし」

書きはじめた高良田、その部屋の扉が開く。ジャリ、と金属音が鳴る。ひ、と悲鳴を上げて顔を上げる高良田。アリステリアが仁王立ちをして高良田を見つめている。廊下からの光で、暗く影が落ちている。震える高良田。
アリステリア「高良田」
高良田「ひい」

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