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レクリエイターズ ネイキッド

7 july

7月10日

160/行われている名刺交換。

ざわざわとしてる広い会議室内。日産スタジアム内に作られた特設工房?(日産スタジアムは全天候型で天井は閉じるか? 閉じる方がいい。出なければ別の所を設定する。とにかく巨大なスタジアム)

そこに集まったのは『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』の松原とまりね、制作スタジオの日本ホーネット。『追憶のアヴァルケン』のタイタンデジタルソフトの開発部。『無限神機モノマギア』の制作会社T.A.Cプロダクツと中乃鐘、『閉鎖区 underground -dark night-』の「月刊サプライズ」編集部、八頭司と制作スタジオのkalnacks。『緋色のアリステリア』の「月刊チューズデー」編集部。「code・Babylon」の「月刊BENPATSU」編集部。『夜窓鬼録』の「電光LN文庫」編集部。アルタイルの元ネタである『悠久大戦メガロスフィア』の製作元、believe・projectの開発部。そして企画製作のアニプレックス、SNS『ニコニコ動画』等の面々が集まっている。

菊地原がホワイトボードの前に立つ。
菊地原「皆さん」
菊地原「既に事情はご説明したと思いますが、この一連の合同イベントは、今まで例のない規模でのアライアンスを各企業に要請する事になります。そして、官民合同という意味でも前代未聞であり、また」

一拍置いた菊地原。
菊地原「これは未曾有の脅威に対抗する為の、唯一有効な反撃作戦であります。従ってプロジェクトの遅延はあり得ません」
一同「はあー!?


一斉に不満の声や疑問が、制作関係者から続出する。
A「普通に考えても絶対納期に間に合いませんよ! 白紙から半年もないって!」
B「ここで缶詰は困るよ」
C「これ外注に投げても間に合わないよ!」
D「死ねって言うのか!」
E「ありえねー!」
菊地原「だまらっしゃい」

有無を言わせない口調で言う菊地原。

ぐ、と黙るメンツ。
菊地原「繰り返します。このプロジェクトに遅延はあり得ません。端的に言って、私は皆さんに『死ね』と申し上げております」
一同「げえ!!


菊地原は真剣な顔になる。
菊地原「本プロジェクトが発足し、守秘の元であってもこれだけの人間に周知の事となっている段階で、既に標的アルタイルの目指す『大崩潰』へと強く加担している状況です。しかも、いつそれが始まるのかは誰にも解りません。百万人が認識したら世界が崩潰するのか、それともあと一人でも増えたら世界が崩潰するのか。そういった薄氷の上で、かろうじて我々の世界はまだ、ここに存在している状態です」
菊地原「今現在設定しているマイルストーンですら、希望的観測の上での数値でしかなく、確約は出来ません。それでも私達はあなた方が世界を救うと信じ、この作業の為に出来うる限りの時間を稼ぐつもりです。ですが──」

菊地原は強い決意で一同を見る。
菊地原「皆さんに提示しているこの時間は、皆さんが生み出し、そしてこの世界へと『現界』したキャラクター達が……命を賭けて可能な限り稼ぎ出そうとしている、血の一滴です。その点だけは、しっかりとご理解頂きたく思います」

皆が黙りこくる。

菊地原は巨大なプロジェクターの前に立ち、パワポでプロジェクトの説明を始める。
菊地原「まず創作者の方々に、各世界の法則とアルタイルを繋ぎ、スムーズに彼女を閉じ込める為の『鳥籠』を作成して頂きます。今現在進行している物語と、私達の世界で起きている事象を『物語上』で連結させ、主導的に地の利のいい舞台を造り上げる、という作戦です」

一同の一人が、菊地原に質問を飛ばす。
アニメ関係者A「こちらで『アルタイル』を作品に混ぜ込んだ場合、こちら側の設定でそいつを操ったり、弱くしたり出来ないですかね?」
菊地原「彼女は今現在、完全に独立した存在です。観客からの『承認』が改変を決定するという法則から考えて、敢えてそうした設定で縛ろうとしても承認が得られるとは思えません。ならば『鳥籠』の拘束力を上げる方に傾注した方が成功の確率が上がると思われます」

更にプロジェクターの図版を示す。
菊地原「その物語は終局的に、閉鎖空間──我々のプランでは『鳥籠』と呼称しておりますが、その内部で一連の物語を閉じる事になります。閉鎖空間を創出し、観客に与える説得力を繋げ、彼女をその閉鎖空間の中で葬り去る事が本プロジェクトの最終目標です」
菊地原「我々の力の及ぶ部分は、恐らく設定のみ。『鳥籠』を他の作品といかに連結させ、キャラクターの能力を向上させた状態で最終決戦に持ち込めるか、それが勝利の鍵となるでしょう」
菊地原「その為に考えうる、ありとあらゆる設定、演出、誘導を皆さんには作成して頂きたい。最終的に『鳥籠』はこの日産スタジアムのモニター内に帰結する様に作品を組み上げます。総ての準備が完了し、開幕の時を迎える日──」
菊地原「このスタジアム内に集められた大観衆、そして動画のライブ配信を見ている聴衆が、運命の裁可を決める事になるでしょう」

静まり返る一同。

菊地原が時計を見て。
菊地原「現時刻から正式に本プロジェクトを稼働。本作戦及びプロジェクトを『エリミネーション・チャンバー・フェス』と呼称します」
菊地原「始めましょう、世界の為に」

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