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レクリエイターズ ネイキッド

7 july

7月22日

7月22日

   

180/眉をしかめてギャルゲーのパッケージと、彼女を見比べる菊地原。

回りを不安げに見回す少女、星河ひかゆ(ほしかわひかゆ)。

セレジア以下、そこに集まる松原、まりね、セレジア、メテオラ、鹿屋、颯太、八頭司、駿河、弥勒寺。菊地原。そのメンツは黙って彼女を見る。微妙な空気。
菊地原「......とりあえず、この世界へようこそ、星河ひかゆさん」
松原「まさか......その......ギャルゲのキャラだったとは......」
中乃鐘「元......エロゲ......」
セレジア「中乃鐘!」

ひかゆ、うわーんと泣き出す。
セレジア「ほらー!」
ひかゆ「な、な、なんでみんな、私の事知ってるんですかー!! その......あの......ま......まさゆきくん......との......こ、こ、こここここ、ことまで......」

言葉が消え入る様に小さくなるひかゆ。
鹿屋「まさゆきくん?」
颯太「『ほしぞらミルキー☆ウェイ』の主人公だよ」

メテオラがぐすぐすと泣くひかゆに声をかける。
メテオラ「それは......先程までお話しした通り。これはもう、事故としか言いようがない。心中お察しする」

ひかゆ、ますますひどく泣く。

頭を掻いて困った顔をする松原。
松原「確かに理屈としてはおかしくないよな、『承認力』──つまり人気のある奴が、ここに現れる訳なんだから」
セレジア「今まである程度戦闘能力に秀でた『被造物』しか現界してなかったから、てっきりそういう法則があるもんだ、と思い込んでたけど......」

溜め息をつく。
八頭司「俺、仕事戻るわ」

なぜか恥ずかしそうな顔で部屋を出て行く八頭司。
松原「なんだ、あいつ」

中乃鐘が話を戻す。
中乃鐘「まあ、能力って言うとなんですかね、その、パンツ見せたり色仕か───」

ひかゆが顔を深紅にしながら絶叫する。
ひかゆ「そんなこと誰がするんですかあ!! なな、な、なんで、見も知らない人達に、わたしが、そんな事しなくちゃいけないんですか! ひどい!!


セレジア、中乃鐘をどつく。
セレジア「あんたは!」
中乃鐘「だって、ゲームで」

うわあああああん、と号泣するひかゆ。

メテオラ、どう扱ったらいいか解らない表情で。
メテオラ「無理もない。彼女にしてみれば、秘密の日記がネットで全世界に公開されていた様なもの。しかも今までその事実を知らなかった。察するに余りある」
セレジア「でも、どうするの彼女? こちらの世界の人達とほとんどスペックが一緒よ、とてもじゃないけど連れ回せないわ」

弥勒寺が呆れた様にセレジアに言う。
弥勒寺「いいじゃねえか、別に戦力にならなくてもよ」

駿河もスケッチブックにさらさらと落書きをしながら。
駿河「せや。おたくら、たまたま凄い能力持っとるから矢面に立って貰ってますけど、言って見れば遭難して来たようなもんですやんか。ただ保護するのも仕事のうち、なんちゃいますの」

困ったようにひかゆを見るセレジア。
セレジア「まあ......ねえ」
メテオラ「とりあえず、『エリミネーション・チャンバー・フェス』に彼女の『造物主』、いや──『造物社』と言った方がいいか──も参画して頂いた方がいいと思うけれど、菊地原」
菊地原「ええ手配します。しかし──」
菊地原「ロストした、もう一人の行方が気にかかります」
メテオラ「解らないけれど、ロボットを持った何者がかアルタイル側に付いた、という事を視野に入れて計画を練った方がいい。『チャンバー・フェス』の計画中に正体が判明すれば、そのキャラクターもシナリオに組み込める。私達にとって有利になる」
松原「そのシナリオの事なんだけど」

松原がぼそっと言う。
松原「その子も『被造物』だろ。影響の事考えると、その子も『チャンバー・フェス』に組み込まないと、駄目なんじゃねえの」

顔を見合わせる一同。

そこに係官の一人がドアをノックして入って来る。
係官「菊地原さん、ちょっとお話が」
菊地原「何か進展が?」
係官「王子署から『一〇五号事案』の対象者一名を保護したと、連絡が」
菊地原「誰? 『被造物』?」
係官「創作者です。対象は宝田直也と名乗っており、現在警視庁が身元を確認中です」

菊地原、軽く驚きを見せる。
菊地原「まさか、生きてるとは」

メンツに振り向いて。
菊地原「『緋色のアリステリア』作者、高良田氏が保護されました。確認が取れ次第、彼にも『チャンバー・フェス』に合流してもらいます」

場面転換。高良田が警察で保護されている。

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