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レクリエイターズ ネイキッド

8 august

8月3日

8月3日

   

204/場内にしつらえてある居酒屋、全員集まっている。同じく浴衣姿の菊地原さんが仁王立ち。
菊地原「漸く八合目です、まずはここまでの健闘を讃えて」
菊地原「乾杯」
全員「かんぱい!」

大きな歓声ではなく、これから来る試練を全員が認識している様な、押さえた声で

全員が静かにグラスを鳴らす。

皿に持った色んな料理を端から摘みはじめる鹿屋。
鹿屋「うまい。超うまい」

メテオラも、もそもそと天丼を食いながら「んまい」

ひかゆ、刺身盛りを一口、口にすると驚いた様に。
ひかゆ「すごい! おいしい!」

セレジアがその様子を見て笑う。
セレジア「面白いでしょう。この世界はね、色んなものが重層的なのよ」

そこでひかゆに声をかける八頭司。

ものすごい目を逸らしながら、耳まで真っ赤だ。
八頭司「あの......その、ひかゆ......さん」
八頭司「ここここ、こんな機会じゃないと......その......アレなんすけど......」
八頭司「あ、あくしゅとか......とか......いいすか」
ひかゆ「ふえ? あくしゅですか?」

ビールを飲みながらそれを見ている駿河。
駿河「実はゲームやっとったな、あいつ」

駿河の隣にいる高良田が、そっと耳打ちする。
高良田「さっき彼、さりげに大西さんからサイン貰ってましたよ」
中乃鐘「見かけに寄らないなあ」

向かいにいる菊地原に松原が声をかける。
松原「菊地原さんは飲まないの?」

菊地原、ビシと手を出してノーサンキューのサイン。
菊地原「まだ、仕事が残ってますので」
松原「マジすか」
中乃鐘「菊地原さん、ほんとに凄いですよ。今回の進行管理、収まりましたもんね」
菊地原「締め切りを切って後ろにずらすだけなら誰でも出来ます。それはマネジメントではありません」

ウーロン茶に口を付ける菊地原。
菊地原「今回はそれをやると世界が滅びますので、フィードバックとモチベーションの監理を徹底しました。あなた方にはそこがもっとも重要なポイントです」

ごっくごっくとウーロン茶を飲む菊地原。
菊地原「モチベーションは金銭だけでなく、むしろ精神的な報酬という要素が大きいのです。金銭はその目に見える反映に過ぎません。コントロールのポイントは、有効なアドバイスを目指す事ではなく、スタックする都度インスピレーションを喚起させる為の起点を───」

ウーロン茶をどっくどっくと飲む菊地原。

様子のおかしい事に気付き、眉を潜める松原。

中乃鐘、震えながら。
中乃鐘「これは......間違えて、ウーロン茶ではなくウーロンハイを注文したのでは......」
松原、八頭司「......」

気が付くと菊地原は据った目付きをしている。
菊地原「ちゃんと聞いてるのか、こら」

松原、八頭司、中乃鐘、大西「ハイ」
菊地原「お前たちの厄介さは本当にひどい。なんだすぐに出来ないとか思い浮かばんとか。そんな事はそこらの幼稚園児でも言えるんだぞわかっとるのか。ほんとに大人か。先生とかよばれてるくせにこら。 その帳尻を合わすこちらの立場にもなれってんですよこら。わかってんのか」
菊地原はどうやら絡み酒らしい。酔っぱらいに淡々と説教をされる作者陣、どんどん縮こまる。松原が顔を真っ赤にしながら呟く。
松原「俺、三十八歳なのにメチャクチャ叱られてる。つらい」
中乃鐘「まさかここに来て、こんな罠があるとは」

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