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8 august

8月18日

8月18日

   

244/颯太、見覚えのあるその姿に、小さく悲鳴を上げる。
颯太「ひっ......!」

後じさり、逃げ出そうとする颯太。

真鍳、にこにこしながらさくさくとチュロスを食べ、コーラで流し込む。ちゅぽん、とストローから口を離すと細い目で颯太を見遣る。
真鍳「んんん、んまーい。あ、いいよ逃げても。お好きにどーぞ?」
真鍳「今日は別に、特別キミになんかしに来た訳じゃないしねー? ふふふ」

振り向く颯太。歯を食いしばり、こぶしを握る。その顔を見て、くすくすと笑う真鍳。
真鍳「おっ、かっこいいねえ。こないだもそーだったけど、颯太くんって、マンガのヒーローみたいになるときあるよね。ふふふ」
真鍳「バカっぽいけど、でもそういうの好きよ、マガネちゃんは」

もう一口、差し込んだストローをずずずずっと啜り、コーラを飲む真鍳。そのパックを振る。中身がないと知って落胆する。
真鍳「こういう所ってさあ、なーんで牛乳、置かないかなあ? これはこれでまあ、おいしーんだけど。えいっ」

張り出した関係者席からぽーい、とそのパックを投げ捨てる真鍳。

下の観客席に落ちるコーラの紙パック。観客に当たり、観客は怒って上を見上げる。
颯太「......何を、企んでる」

真鍳、小馬鹿にした様な笑みを浮かべて颯太を見遣る。真鍳少し考えて。
真鍳「ま、いいか。君とは色々因縁あるしねえ。そう言う縁起は、担ぐのだよね」
真鍳「とりあえず座りなよう、颯太君。別に取って食べたりしないから」

颯太は真鍳から目を離さない。真鍳、伺う様に、面白そうに颯太を見ている。やがて一人言の様に。
真鍳「......ま、キミが心配してる通りにだね? ひょっとしたら私は、このお祭りをぶち壊すかもしれない」
真鍳「いや、もっとヒドい事をするかもね。ここをまるまる血と臓物で一杯にして、君が生涯忘れられない、そんな思い出にしちゃうかも」

そこまで喋ると、真鍳は出方を伺う様に颯太を見る。颯太は睨みつけた表情のまま、微動だにしない。
真鍳「そうなるも、ならないも。──キミ次第なんじゃあないかな? とゆうわけで」
真鍳「お話しよーよ、颯太君」
睨む颯太。

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