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8 august

8月20日

8月20日

   

246/壇上ではトークショー。中継ぎで、菊地原らコントロールルームが調整しているのだ。
司会「いやあ、緊迫してきました。この後の展開、どうなるんでしょう、鹿屋役の○○さん!?」

段上に並ぶ声優の一人にマイクが向けられる。

鹿屋の声優、なんだか落ち着かない様子で。
鹿屋の声優「......えーと、その、というかあの、あんなシーン、収録しましたっけ、××さん?」

と他の声優に不審そうに話を振っている。

その様子が流れるのを背景にして、真鍳と颯太が話をしている。
真鍳「すっごいねえ。こんな短時間で、よくもこれだけ大仕掛けやったもんだ、うんうん。やーっぱ権力、味方に付けると違うねえー! うん、私も見習おっと!」

硬い表情で真鍳の隣に座っている颯太。その顔をみるとわざと困った顔をして口を尖らす真鍳。
真鍳「なあーによ、君は私と話すると、いつもそんな顔なんだねえー。楽しくない?」
颯太「君は......怪物じゃないか」
真鍳「んー、ま、褒め言葉として受け取っておくけど。それはともかく颯太くん、お話しようって言ってる時にさ、その仏頂面はないなあー。良くない、よくない」

ちちち、と指を振る真鍳。
真鍳「相手を信用しなきゃいけない。相手を好きにならなきゃいけない。相手を理解しなきゃいけない。あのさ颯太君」
真鍳「そこまで心開かなきゃ相手と話出来ないんなら、君は相手の善し悪しよりもね、自分の潔癖さとか折衝能力の拙(つたな)さを恥じた方がいいかな、うん」

そう言って再びがさがさと袋を開ける真鍳。
真鍳「ま、人付き合いとか苦手っぽいもんね、君」

ハンバーガーを取り出し、大口を開けてかぶりつく真鍳。眉をきゅっと寄せて、幸せ一杯の表情を見せる真鍳。
真鍳「んん~~~! んまいぃ~!! 幸せえ!」

颯太、その様子を見て独り言の様に呟く。
颯太「......この世界に来た『被造物』は、皆ご飯がおいしいって言ってる」
颯太「君も、そうなんだね」

真鍳、予想してない所から声をかけられて一瞬「ん?」という顔になるが、再びにんまりと笑い。
真鍳「そうだようー。この世界はね、なんとゆうか」
真鍳「そう、食べ物から飲み物から、何から何まで懐が深い! そういう感じなのだね。何でも出来るしなんでも許される。さっすが、他の世界を造り出せるポテンシャル持ってる場所だよねえ、ここは」
真鍳「何でも出来るってのはヒドい事や残念な事も等価。意味があって、でも意味はない。だから面白い。だからキミはここにいて、こんな事やってる。違うのかな?」

真鍳は面白そうに頬杖をついて颯太に語りかける。
颯太「僕が?」
真鍳「そ」

伺う様に颯太を眺める真鍳。目は嬉しそうだ。
真鍳「キミはなんの為に、これに加わったのかな?」
真鍳「世界のためかな? 正義のためかな? ん、そおんな眠たい事じゃないよねえ」

ふふふ、と笑って。
真鍳「それともアレかな?──......君が殺した、誰かさんのため?」
真鍳「じぶんの為?」

颯太は真鍳を睨みつける。
真鍳「ちなみに、結構大事な質問だよう? ま、よく考えて答えてみてね。どうせ夜は長いし、ほらほらステージ見てよ! 裏話、聞き逃しちゃう!」

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