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レクリエイターズ ネイキッド

かつて「月刊サンデーGX」誌上にて『ブラック・ラグーン』の連載と共に不定期掲載されたコラム『ヘタレの地平線』が期間限定で復活!
ヘタレ番長こと広江礼威氏と、広江氏の数多の愚痴を受け止める担当編集、そして今回から新メンバーが参戦して、3人によるgdgdな雑談の中で、『レクリエイターズ ネイキッド』やアニメの魅力や裏話を言ったり言わなかったりします。

CAUTION!

この対談の一部は、TVアニメ『レクリエイターズ』のネタバレを含む可能性があります。最新話を未見の方はご注意ください。

  • 広江礼威

    漫画家、時々イラストレーター。『ブラック・ラグーン』は「月刊サンデーGX」にて好評連載中。オリジナルアニメ『レクリエイターズ』では、原作テキストとキャラクター原案を初めて担当している。

  • GX担当編集者

    『ブラック・ラグーン』の担当編集者。『ABLE』、『ワイルダネス』、『ヨルムンガンド』など、弾数多めな漫画を主に担当。ヘタレ番長こと広江礼威氏とは、十数年のお付き合い。

  • TAC☆

    「月刊サンデーGX」でコラム『ホビー横丁+1』を連載する、玩具・フィギュアならなんでもこいの雑食系ホビーライター。コラムのアイキャッチ的イラストは、ひろえ☆れい氏が担当している。

第12回

T☆ 第11話から続く颯太くんの告白ですが、これは辛いというかなんというか、いたたまれない!!

広江 そうねー! もっと優しい話のほうが良かったですかね?

T☆ ええー。これだけの事態を突き付けておいてから、いまさら反省するんですか!?

広江 書いてから反省するのは、俺のストロングスタイルですから! 別にね、最初から厳しいことを突き付けようと思って書いてるわけじゃないんですよ(笑)。ともあれ、すべての始まりというか、元凶はこのときの颯太くんのつれない返信だったという。

GX なぜなら彼も、クリエイターを目指す身として耐えられない想いがあったわけですからね……。

広江 セツナさんとの間には、絶対かなわない才能の差があったというのが厳しい現実なので。

GX もっと大人だったら、相手の才能を認めたうえで付き合っていくこともできたんでしょうけれど、同じ場所に立っていてくれないと側にいられないっていう十代ならではの気持ちがうまく描かれていると思うんです。

T☆ 『アマデウス』(’84)のサリエリの気持ちですよねー。

広江 あれぐらい嫌な映画はないからねー(笑)。颯太くんの創作に対するそういう想いは、『レクリエイターズ』の物語の重大なテーマの一つなので、いろいろと凝縮されたものをじっくり味わってほしいです。

T☆ とはいえ、第10話の戦いの中で一歩踏み出した颯太くんのおかげでアリステリアにも思うところがあり、しばらく生死不明だった高良田さんが解放されています。

GX 僕はここの高良田さんとアリステリアの会話が好きなんですよ。あの2人の関係も、松原とセレジアとはまた違った面白さが出てきましたね。

広江 松原とセレジアは、直にぶつかっているぶん素直に言い合えているところもあるんですけれど、高良田とアリステリアはそうもいかないので。

GX 空気を読まないアリステリアの直球の問いかけに、高良田さんは作家の身としては口にしづらいことを言わされるという(笑)。そこは作品で表現するのが自分の仕事だっていう高良田さんのスタンスが、実感がこもっていて良かったですね。

T☆ もう一つ重要なのが、アルタイルの能力「森羅万象(ホロプシコン)」の恐るべき秘密を解説するシーンです。

GX 描き手以外の人によって描かれたキャラがそれらを取り込んで、無限に能力を拡大していくっていうところですね。

広江 そこはやっぱり、ネットで広がっていく創作っていう「作家にとっての脅威」が、アルタイルのコンセプトですから。ちなみに、「フィードバックを武器にした恐るべき化け物」というニュアンスのメテオラのセリフがあるんですが、これは書きかけの原作テキストを読んだ虚淵玄さんが漏らした言葉をそのままいただいたものなんですよ。

GX でもこうして『レクリエイターズ』が放映されて、リアルのネットでもソーシャルメディアに二次創作がアップされていくのを見ていると、現実と物語の世界がオーバーラップしている感じでゾクゾクしましたね。「俺の考えたアルタイルの能力」なんてやってくれると楽しいですね。

T☆ とはいえ、ただ無敵能力を描いただけじゃいけないっていうのも、現実の創作と同じなんですね。

広江 そうそう。ちゃんと「承認」を得られる内容を伴わないといけないんですよ。初音ミクのネギみたいに、みんなに認められないと具現化することはできない。

T☆ 劇中でも、その「承認力」を利用してアルタイルに対抗するための計画が動き出しますよ!

GX 2クール目に向けて盛り上がってきたところで、来週は第13話の総集編です。なので『ヘタレの地平線』も1週お休みをいただきます。

広江&T☆ えー。

GX でも、その代わりといってはなんですが、広江センセーの描き下ろしイラストを公開予定です。お楽しみに!

*『アマデウス』(映画)…1984年制作。天才モーツァルトと出会い、その才能に嫉妬し人生を狂わせた宮廷音楽家のサリエリが、モーツァルトの生涯について驚愕の事実を告白する――。

<つづく>

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