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レクリエイターズ ネイキッド

4 april

4月27日

35/まりね「メテオラさんの出てたゲームって、なんでしたっけ?」
メテオラ「『追憶のアヴァルケン』。現行の全ハードで発売。開発販売は、タイタン・デジタルソフト」
まりね「あ、やっぱそうだ! それで思い出しました! さっきメテオラさん、そのゲーム会社の人にすごく会いたいって、それが今の目的だって仰ってましたよね!?」

メテオラが頷く。
まりね「わたしね、ちょっと前になりますけど、あの会社で、絵の仕事受けたんですよ。サブのキャラデザインだったんですけどねー、えへへ」

名刺を取り出すまりね。
まりね「ほら!」

松原他三人、名刺を見て。
松原「ほんとだ。タイタン・デジタルソフト」
まりね「連絡してみます。親戚の子が見学したいって話にすればですね、メテオラさんの目的、果たせると思いますよ?」
セレジア「凄いじゃない、メテオラ!」

メテオラ、まだこの幸運に戸惑っている。
颯太「本当に繋がるものなんですね」
松原「そりゃーま、業界、意外にせまいからな」

まりね、にこりと笑って。
まりね「ね、悪い事ばっかしじゃないでしょ?」

普段あまり表情を変えないメテオラが、わずかに相好を崩す。
メテオラ「ええ、悪い事ばかりではない」


36/まりね、帰り支度をしながら。
まりね「じゃあ明日、一緒に行きましょ? こっちに来てから、どこにお住まいなんですか?」
メテオラ「彼女も私も、寄る辺はない。とりあえずソウタ殿の家に身を寄せているが、衣食住の世話になる訳にもいかない」
まりね「じゃあ、私の所に来て下さいよ! わたし、独り住まいですし。あの、向こうの話、すごく聞きたいです! ね、セレジアさんも!」
セレジア「いいの? 本当にごめんなさい。ご迷惑はかけません、お世話になります」
メテオラ「野宿かファーストフードで夜を明かすつもりだった。感謝」

松原に振り向いて。
メテオラ「まだ試していない事が幾つかある。彼女をあなたの物語へと無事に帰還させる為にも、協力して欲しい」
メテオラ「彼女と彼女の物語を愛しているなら──是非」

真剣なメテオラの眼差しに松原も困った顔をしてため息をつく。
松原「やりたくねーな、って言っても……もう巻き込まれてるもんな」

颯太の方へ向いて。
メテオラ「ソウタ殿、ここまでのご協力痛み入る」

颯太、少し恥ずかしげに、そして自嘲気味に。
颯太「いや、僕……なんにもしてないし。役に立たないね」
メテオラ「とんでもない、ここに辿り着けたのは貴方のお陰。貴方の助力なくしては、私達は最初の一歩を動かす事が出来なかった」
颯太「これで、お別れ?」
メテオラ「いや、違う。これは縁(えにし)。わたしやセレジアの事を知るあなたと、私達が出会った事そのものには、きっと意味がある」
メテオラ「私の世界に、偶然は存在しなかった。全ては運命の導き、定められた標(しるべ)。もちろん──私の世界がそう『形成』されていたから。でも、貴方達のこの世界でも、複雑極まる偶然性をマクロで観測した時、そこには確かに導かれるべき場所へと収束する『必然の束』がある。私はそう、確信している」
メテオラ「『軍服の彼女』がこの世界の軛(くびき)を開いたのも運命であれば、あなたと私達が出会った事もまた、向かうべき宿運」

メテオラ、颯太に顔を寄せて。
メテオラ「だから、ソウタ殿。あなたはまだここにいるべき。然るべき時、然るべき機宜に至る、その時まで」

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