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レクリエイターズ ネイキッド

5 may

5月24日

109/松原、中乃鐘、颯太、まりねと松原の仕事場にいる。
松原「連絡したか」
中乃鐘「しましたよ。しばらく僕、みんなの前に出られません」
まりね「え、どうしてですか?」
中乃鐘「凄い心配されました。知り合いから、心療内科を六件も紹介されました」
松原「てことはだ、他の連中は姿を表してないんだな」
中乃鐘「今の所は、ですけど」
松原「いつどこで、どんな奴が出てくるのかも解らない。消耗するよなあ」

ため息をつく松原に。
中乃鐘「いい知らせもあります。メテオラさんから聞いた、拳銃使いの中年。あれの正体が解りました。だよな、颯太君」颯太を促す。
颯太「あの、『code・Babylon』という漫画に登場する、重力弾使いの賞金稼ぎです。名前はブリッツ・トーカー
『code・Babylon』の載った漫画雑誌を取り出して見せる。
松原「作者は?」
中乃鐘「駿河駿馬(するがしゅんま)って人です。聞いた事あります?」
松原「……いや、知らないけど、菊地原さんに連絡しておこう」
中乃鐘「それと、弥勒寺優夜の作品……あの原作者も」
松原「ああ。俺、あの人駄目だ。苦手だわ」
中乃鐘「苦手ですか」
松原「うーん…なんつーか、合わない。でも」
松原「高良田概の件があるしな。苦手な人だけど、これ以上、攫(さら)われたり、とにかくヤバイ事に巻き込まれる同業者を増やしたくない。それに……」
松原「今んとこ、俺たちに出来るのは新規のキャラを味方に引き入れる事、相手の戦力を増やすような事をさせない事。これくらいしか出来ないだろ」
中乃鐘「『軍服の彼女』に関しては、どうです?」

まりねが問いかけに答える。
まりね「あれもまだ、全然わかんないんです。前期のアニメなら、話題になってる時点で気付くと思いますし……」

考え込む中乃鐘。
中乃鐘「へんな騎兵帽にツインテール、ダブルコートに甲冑。僕、確かにどっかで、見た事あるんだよなあ。それだけは覚えてるんだけど、アニメでも漫画でもないし……ううん」
颯太に向いて。「君、あいつに見覚えないかなあ」

なぜかびくっとする颯太。鼓動が跳ね上がる。
まりね「わたしたちでも解らないんですもん、よほどマイナーなキャラ……なんじゃないですかねえ」
松原「今ん所の仮説が正しいなら、マイナーなわけ、ないんだけどな」

中乃鐘、笑う。
中乃鐘「まあ、確かに、見落としはあると思います。僕らにしても、同業の物、ファンの人程には見ませんもんねえ」

面白くも無さそうな顔で返す松原。
松原「自分の物作ってるだけで、手一杯だよ」

まりねが胸を張る。
まりね「私は頑張って見てますよー。やっぱり絵が古くなるの、怖いですもん」

と、ふと思い出した様に。「そうだ、セレジアさんから聞いたんですけど」

爛漫の笑顔で。「颯太くん、絵描いてるんですよね! 見たい見たい! 今度見せて下さいよ」

颯太、気弱にはにかみながら。
颯太「あ、あの……駄目です。ほんと、全然、お見せ出来るもんじゃないので……」
まりね「そうなのー?」

残念そうな表情のまりねの横で松原。
松原「んなこと言わずに見て貰えよ、お見せ出来るもんじゃない、なんて言ってたら、じゃいつ見せんのよ」

颯太、ドキッとして。
松原「誰だって、最初からうまい奴なんていないだろ。俺ら文章書きだっておんなじだ。それにな、俺らにしたってよく書けたカンペキだ、なんて自分で思ったから人に見せてる訳じゃない。腹括って、人に見せてるだけだ」
颯太「そ……そうなんですか……


恐縮する颯太。

中乃鐘も頭を掻きながら。「納期があるからしょうがないですけどね。でも僕ら仕事でやってる分、メチャクチャきつい感想もしょっちゅう言われますしね」

セツナに関するネットの書き込みのフラッシュバック。炎上の文言が並ぶ。

顔を強ばらせる颯太。

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