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レクリエイターズ ネイキッド

8 august

8月9日

8月9日

   

211/灯りが落ち、闇に包まれるスタジアム内。それでも熱狂と人の熱量は隠し切れない。

突然、曲が唸る。爆音の様な曲が始まり、おおおおお、と歓声が沸く。

シルエットになった司会者が叫ぶ。その声はセレジアのそれだ。
セレジアの声優「オーケー!! アニバーサリー・オブ・リブート・ワールド!! 始まるよ耳を澄ませて! さあああ、みんな!!」

おおおお、と大歓声が答える。

関係者席の手すりにつかまり、それを息を呑んで見ている颯太。
颯太M(モノローグ)「いよいよだ」

手が震える。会場の余りの熱狂が暴風となって、颯太の決意を揺らがせる。
セレジアの声優「用意はいい? ──用意はいい? ───さあ、用意はいい!?」

その声に合わせ応、応と答える観客達の大熱狂。振られるサイリウム。
颯太M「怖い」
颯太M「手が震える。膝が笑う。

この人達を相手にするのか?

本当にうまく行くのか?

自分がここにいる意味なんてあるのか?

ただ否定されて、全てが終わるんじゃないか?」
颯太M「あの日の彼女の様に。あの日の僕の様に」
颯太M「でも──」


212/ステージ上ではコールが最高潮に達した事を見て、遂にその名を叫ぶ。
セレジアの声優「エェエエエエリミネーション・チャンバー・フェスティバル!!」

地鳴りの様に沸き上がる歓声。
セレジアの声優「開幕だァーッッ!!」

光るライト、フラッシュ、そして爆炎とスモーク。曲に合わせてめまぐるしくスポットライトが回転し、光の奔流が何万人もの頭上を巡る。それはさながら激しい流星雨の様だ。


ステージ上に設えられた巨大なスクリーンに、『鳥籠』に繋げる為に作成された、今まで配信されたアニメがPVの様にカッティングされて流れる。

颯太は緊張の顔から、決意の様な笑顔になる。
颯太M「でも──凄く、わくわくする」

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