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レクリエイターズ ネイキッド

5 may

5月25日

110/中乃鐘「あ。そういえば、ひとつ疑問に思ってた事が」

中乃鐘が話題を変える。
中乃鐘「映画とか、PVとか、海外小説とか。そういうものも具現化しておかしくなさそうなんだけど、何故か今の所ないですよねえ」
松原「俺も、それについては考えてた。でも結論が出ないんだ」
中乃鐘「でですね。僕、考えてみたんですけど」
中乃鐘「根拠はないんですけど……例の『軍服』の女の子というのが、すべての元兇だと仮定して、の話なんですが」
中乃鐘「彼女は、彼女の知覚の範囲か……もしくは彼女を生み出した作者の観測範囲。そこらへんのもので、鑑賞してる人達の『承認』を受けてるキャラしか召還出来ないんじゃないでしょうか。そうじゃないと、えらく範囲が偏ってる説明がつかないんですよね」
松原「確かにそうだな」

目を輝かせて乗り出すまりね。
まりね「それは重要な手がかりじゃないですか! それに、その人にも……「軍服さん」にも、かなりの制約が加わってる事になりますよ」
松原「とはいえ、線が薄すぎるんだよな……繋がりがまるでないのも同然だ。俺も当たってみたんだけど、名前も解らない、作品も解らない。虱潰(しらみつぶ)しに当たるしかないよ」

まりねも溜息をつく。
まりね「セレジアさんやメテオラさんの話を元に、モンタージュっぽいものも作ってみて画像検索にかけたんですけど……──」
中乃鐘「特徴だけじゃ、被るキャラなんて山ほどいるんですよ」

颯太、黙っている。


111/まりね「キャラって言えば、セレジアさんからの連絡で、また新しいキャラクターが出て来たって話、あったじゃないですか。あれ、どうなったんですかね」
中乃鐘「ああ、例のラノベキャラ。まだ連絡ないよ、探してるんじゃないか。──名前、なんだっけ」
まりね「築城院真鍳っていう、敵キャラです」
中乃鐘「まりねさん読みました? そいつって、どんな奴なんですか?」
まりね「わたし、『夜窓鬼録』好きなんで知ってるんですけど……なんか、すごーく気持ちの悪いキャラですよ。まあその、伝奇ものなんで、気味悪げで当たり前ですけども。五巻目、主人公はすんでの所で狂わされかけて──」

松原、嫌な予感が頭をよぎる。
松原「作者さん、なんて人?」
颯太「鞍隈天球(くらくまてんきゅう)先生です」


112/立ち上がる弥勒寺。

手に持つ木刀をくるり、と一回転させて。
弥勒寺「おいおい、頭のイイやつらが揃っててこれかよ。本当に気付かねェか。『被造物』の俺らが、そしてああいう手合いが面白おかしく振る舞うために、一番最初に行きそうな所をさ」

メテオラの顔が強ばるのが見て取れる。
メテオラ「キクチハラ」

菊地原もそれを察する。「所轄に連絡しないと」
セレジア、硬い表情で。「くそ、『作者の所』だわ」

薄く笑う弥勒寺。
弥勒寺「そう、当然そうするわな。んで、作者に何が出来んのか、どう自分に得になるか、品定めする」
弥勒寺「あのさあ、めっちん。まあ、そっちのねーちゃんでもいいが……ひとっ走り俺を運んでくれねえかな」

メテオラ立ち上がる。
メテオラ「行きましょう。でも、その呼び方は止めて」
弥勒寺「可愛いと思うがなァ、めっちん」

二人並んで廊下へと出て行く。弥勒寺の横にいるメテオラ、パンチを軽く弥勒寺の脇に入れる。

弥勒寺、わざと痛がる風を装って。カップルみたいにも見える光景だ。
弥勒寺「おっふ。いいパンチだぜ、めっちん」

まだテレビを見ている鹿屋の頭をぺん、とはたくセレジア。

鹿屋、頭をさすって不承そうに。「いったあ」
セレジア「大人しくしてなさいよ。なんかあったら、松原の所へ連絡。解った?」

鹿屋、わざとしかつめらしく敬礼して。
鹿屋「らっじゃー」

弥勒寺とメテオラ、菊地原の方を向いて。
セレジア「行きましょう。場所は?」

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