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7 july

7月13日

7月13日

   

161.3/走るセレジアと鹿屋。回りを見回す弥勒寺。スマホで地図を見ながら立ち止まり、再び歩くメテオラのビジュアル。


161.4/駿河「まだ現界も続いとんのやね。大変やな」

そういうと、まりねの道具を見る。
駿河「ああ......これ」
まりね「はい?」
駿河「このペン、使い易いんよね」
まりね「ですか?」

駿河、そこにあったスケッチブックを出して。
駿河「書き味が」

さらさらと描き始める。アタリなしの一発書き。颯太がふと見ると、まりねが食い入る様にして見ている。その顔は見た事がないくらい真剣で唇を噛み締め、まりねには似つかわしくない様な険しさが混じっている。

うっ、と言葉に詰まる颯太。

続けて松原が次の問題を話し出す。腕組みをして唸る八頭司。

気になった颯太が後を追おうとした所で、中乃鐘が資料をめくりながら。
中乃鐘「颯太くんさ、さっきスタジオの出向の人、来てた?」
颯太「あ、え? いや、分かりません......けど......」
中乃鐘「うーん......ここ、多分チェック漏れなんだよな......んー......」

駿河からそっと離れて、静かに部屋を出て行くまりね。

内省に入り、ぶつぶつと言う中乃鐘。颯太は部屋を出て行くタイミングを逸してしまう。


162/中乃鐘「どうしたの、颯太君」
颯太「あ、いえ......


パーティションで区切られた室内で、再び八頭司と松原が不穏な空気。二人して腕組みをして目線を合わさず黙っている。
八頭司「大体ロボットと絡むとか、聞いてねえよ」
松原「言ったってしょうがないでしょう、俺だってそんなの、想定してねえし」

中乃鐘、ため息をついて。
中乃鐘「八頭司さん、今言ってた駿河さんの案で、とりあえず進めるってことでいいですか。これで一旦──」
八頭司「ここ」コンテをとんとんと叩いて。
八頭司「今んとこアルタイルに対抗する手段って、とりあえずアヴァルケン世界のメテオラ頼みっしょ......これとか、どーすんの」

中乃鐘、珍しくしかめ面で。
中乃鐘「各キャラの威力を上げたり、武器召還したりしてますけど......ううん、やっぱ、足りませんかねえ」
松原「バランス的に、おれはこれでいいと思うけどな」
中乃鐘「そこより深いところをいじるとなると、それぞれの世界観そのものに触れて来ちゃうし、雰囲気とか壊れる可能性強いです。そこんとこはやっぱり皆さんも引けないところだろうし、気持ちはわかるしなぁ」

松原、ノートを頭に乗っけたまま、少しだけ沈黙。やがてノートをずらすと、八頭司を見る。
松原「あのさ」

めんどくさそうに答える八頭司。
八頭司「なんすか」
松原「──実はさ、考えちゃ、いたんだ」

頭に乗せていたノートをめくると、一枚のページをちぎり、渡す。
松原「こういうの考えてたんだけど。これ、あんたどう思う」

八頭司、渡された紙に目を通す。目が細くなる。
松原「それならギリで『承認力』クリア出来るんじゃないかって気がしてる」

八頭司、メガネを上げて紙を暫く黙り、やがて紙から目を上げる。
八頭司「......善の部分? ピンと来ねえな」

松原、カチンと来てその紙をひったくると、くしゃくしゃと丸めて壁に投げつける。
松原「あっそ。んじゃあオクラだ」
中乃鐘「ち、ちょっとケンカ腰やめましょうよ。こんなとこで喧嘩したって始まんないじゃないですか!」

すげなく声を返す駿河。
駿河「無理やね」

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